忍術は何も戦うだけのものではありません。究極は、全く見つからずに安全に移動するもの。災害が多発する現代でも活用できる部分を地域の高校の授業で共有しました。
2年近くの修行期間を経て、本日忍道初段の稽古を開始。これまでの屋内稽古とは違い、次第に屋外・山林等での稽古に移行するため、初めて「忍び六具」を示す。師弟共に「よくここまで耐えて修行してくれた。」としばし、感無量。鍵縄一つとっても鍵縄の強度、掛ける場所の強度・見極め方、投げ方、昇降の仕方、使う側の人体の修練、失敗して落下した際の処し方等々の稽古が思い返される。決して「SNS映え」はしない。が、このような道具を使って「人と人」「人と物」が教授の過程で交流し、そして鍵縄を使う際に道具を介して「人と自然」が交流する。忍道を通じて「人や自然と豊かな関係性が構築」されてゆく。コロナ禍で感じた「関係性が希薄となった剥き出しの個人」とは異なる世界。春に向けていよいよ修行に力が入ります。